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卒業式の日 11

ドチビの頭を押さえつけることほど、楽しいもんはねーからな。
ししし。

不気味な笑みが口元にこぼれる。
背中がフルフルと小刻みに揺れるのがわかるくらい、楽しくなってきた。

さぁて、今までの礼をどうやって返してやろうか。
それを想像するだけで、笑いが止まらない。
こらえようとしたって、どうしても、くっく、と笑い声が漏れてくる。

その声に気づいたのか、前の奴が怪訝そうな顔をして振り返ってきやがった。
おっと、やべ。
こんなところで怪しまれたりしたら、折角の思いつきも全部ぱぁじゃねーか。

そいつと目が合うと、何でもありませんよ、という意思表示として、
ごほん、と一つ咳払いをした。
顔をしかめられたけど、そのまま前を向いてくれて助かった。

そうして何でもないフリを装って、前の連中に着いていく。
落ち着け、冷静に……。
あんまり列を乱すと、また何いちゃもんつけられるかわかったもんじゃない。
あぁでも、この後、起きるであろう出来事に、どうしても笑いが止まんねーわ。

くっく、と一笑した後で、ようやく本当に冷静になれた。

よし!
意を決し、俺は振り返り、片手で後ろにいる奴の頭を抑え込もうとしようとした。
のだが。

うぉぅ……?

俺が振り返る前に、なぜか体がバランスを崩してしまった。


一瞬何が起きているのかわからず、
俺は本気で倒れ込みかけそうになり、
思わず前の奴の首根っこを引っ張りそうになった。
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