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卒業式の日 3

目線を下げ、身に着けているものを見る。

おや?

なぜか、ぼんやりとしていて、はっきりしない。
目にフィルターでもかかっているんじゃないか、
というくらい、すっきりとしない。

目をこすったところで、変わりない。
俺の目が悪くなった?

いやいや、自慢じゃないが、視力は1.0以上ある。
それに、いきなり視力が落ちるわけがない。

左右を見回し、俺のことを起こした奴の顔をじっくりと眺めてみた。
そいつの顔ははっきりと見える。
やっぱり、視力は落ちてはいない。

けれど……。
そいつの顔から下を眺めようと目線を下ろすと。

何で?

俺自身の体同様、そいつの体もはっきりと見ることが出来ないでいる。
いったいどうしたというのか。

再度目をゴシゴシこすりながらも、
まぁ、気のせいだと思うことにしよう……。

そう。そうやって、思い込もうとした。

楽観的に考えたからじゃない。
逆だ。
わけがわからないことは、知らないほうがいいんだ。
短い人生の経験則からの知識というもんだ。

わからないことを知るというのは、時に恐怖を伴うというもんなんだ。

知らないこと、知りえないこと。
知りたくないことなど、知らなくていい。

そうだ。
この式だって、もうすぐ終わるさ。
そうしたら、少しは状況だって変わるだろうよ。

治ってなきゃ、そん時は病院にでも行きゃいいさ。
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