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卒業式の日 2

んなことより。
眠りを中途半端に妨げられた。

そのことの方が、俺にとっては一大問題だ。
中途半端な目覚めだからこそ、
思いっきり深呼吸でもしたい気分に駆られた。
けれど。


きょときょと、と、目だけで周りを見回してみた。

……はぁ。
それを許さない雰囲気が漂っている。
んだよ、これは。

さすがにそれくらいの空気は読める。
だから俺は身を潜めることにした。
辺りの空気がピンと張りつめているのを肌に感じ取ったから、
仕方なく、だ。

いったい何が起きているというのだろうか。


俺は椅子に座っている。
うん、それは間違いない。

目の前には。
ずらりと丸い黒や茶色などの色が目に入る。
何列もの椅子があり、そこには人が座っているのが見て取れる。

その先を見ると。
どこかで見たような、懐かしい光景が目に映った。

それらを合計して、全体の光景を大雑把に把握すると。

ここは体育館の中で。
檀上では、偉そうな奴が何やら話しをしている。
そして、卒業式には欠かせない歌が流れている。

推測するに。
今、俺は卒業式に出ている、というのか?
しかも、察するに。
俺って、もしかしなくても。卒業生?!

げっ! 俺、まだ学生だったっけ?!
やっべーわ。俺、卒業、出来んの?
いや、出来なきゃ、こんなとこに居ない?
この式に出ていること自体、卒業出来るって証拠か?

はーーーっ。いやいやそうか。
俺は卒業するのか。

胸をなでおろし、ほっとしたのも束の間。
いきなり逆方向の考えが、ポッと出てきた。

いやいやしかし、もしかして、追い出しの方かもしんねーし?

そう考えると、もうたまらなくなった。
隣にいる奴は俺の知らない顔だし。
もしかして、留年して、一学年落ちした??
前に座っている奴等が、俺の同級生だったとか???

そう考えると居てもたってもいられなくなる。


俺の立場は一体どっちだ???

ふと、いいことを思い出すと、俺の視線を自分の腹付近に落とす。

そういえばさ。
こういう式って、卒業生は絶対的に、花とか着けてんだろう?

根拠のない自信ではあったけれど。
俺は、自分の洋服を見やった。

ん?
しかし。
なぜか俺自身に違和感があった。
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