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雀(隣の家)

「ほう。そりゃ面白いことが起きるもんだなぁ」

関心しつつも、爺さんは話し半分に聞いておりました。
のんびりと茶をすすり、よかったのう。と呑気に話す爺さんに。
正直、ムッときたじいさんは、あることを思いつきます。

「なぁなぁ、あんたも同じこと、してみちゃどうかね」
(なに、どうせ、同じことにはなりゃせんだろう)
「うまくいきゃ、あんたも大判小判が手に入るだろうよ」
(もし、同じことが起きたとしたら……)
にんまりと、内心ほくそ笑むじいさんに。
爺さんは、でもなぁ。と渋っておりました。

「大判小判よりも、米が惜しいのか?」
「そりゃ、大切なもんじゃしのう」
即答する爺さんを、どう説得したもんか。
と頭をひねり、閃きます。

「この時期、稲の悪いもんは落っこちるだろう。
それを庭に撒いてみたらどうかね」
それでも、
「でもなぁ。米は神さんから貰ったもんだし」
爺さんはなおも渋ります。

じいさんは、本来の目的を段々と忘れ、
意地でも爺さんに雀に米をあげるように仕向けたくなっていました。

「雀だって、神の使いのようなもんじゃないか。
その神に、米をお返しすると思えばいいんじゃないか?」
「そういうもんかのう」
半信半疑に思いつつも、それでも爺さんは中々同意をしません。

渋る爺さんに、じいさんがイライラとしてきた時。
じいさんに力強い援軍が現れました。

「お爺さん。そんなにケチくさいことを云うもんじゃないですよ。
腹をすかせた雀に、私たちの飯を分けるくらい、どうってことないじゃないですか」
二人の話しを聞いていた婆さんが、にこやかに会話に加わってきたのです。

いつの時代も強いのは女です。
爺さんは婆さんの意見に逆らえず、
「そうだのう……」と、婆さんとじいさんの提案を受け入れることにいたしました。


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