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舌切り雀のパロをと思っていたら♪
切られる話しを出さずに書いた♪
仕方がないから、腹下しに変更した♪
さてさて、どういう話しになるか♪
(やぎさんゆうびんの曲を付けて♪)




正直者と申しますのは、自分の心に実直に生きること。
率直で素直。
赤子のように無垢で善悪の判断がつかないことではないでしょうか。
いじわる者と申しますのは、小心者で人とは同じことをしないと恐ろしくなる性格。
いつも人の顔色をみているせいで、ひねくれてみられる。のではないでしょうか。

さてはて、此度のお話しは……?


春のうららかな午後。
正直者のじいさんは、出かけるという正直者のばあさんに乞われ、障子の張り替えをしておりました。

「はぁ、障子紙をピンと張るは、めんどいもんじゃな。それにこの臭いも……」
じいさんは糊を塗り塗り、必死に障子の張り替えをします。
使う糊は食べるに難しくなった米糊のため、ちょいと怪しい臭いを発しています。


単調作業に慣れないじいさんは、しばらくすると作業に飽いてきました。
「こんなよい天気に、ワシは何をしておるんだか」

じいさんは段々と自分のしていることが馬鹿らしくなりました。
手に付いた糊をこすり落としつつ、ばあさんの監視が無いのをいいことに、じいさんはさぼり始めます。

縁側から天気のよい空を見上げると、そのまま横になり。
しだいにうとうとし始め、ぐーすかぴー、と寝入ってしまいました。


そんなじいさんのいる庭に、一匹の雀が紛れ込んできました。
「ぢゅん、ぢゅん、ぢゅん」
『うううう。お腹が空いて、家まで持ちそうにないよぅ……』
ピーピーと鳴き散らし、庭でよろよろとしていると。

『くんくんくん』
なにやら鼻孔をくすぐるいい香りが、雀の鼻に入ってきました。

『なに? このいい匂いは!』
雀は喜び勇んで気力を振り絞り、その香りのする方向へと目指しました。

雀の目に入ったもの。
どろり。
そこには腐った米を糊として溶かした液体がありました。

『あ、あった! あれは米じゃないか!』
嬉しくなった雀は、一目散に米糊が置かれている畳の上に飛び上がります。
雀はじいさんが寝ているのをいいことに、米糊をぺろりと平らげました。

「ちゅんちゅんちゅん」
『あぁ、満足した』これで家まで持ちそうだ。
そういうと、なぜかふらふらしながらも家に帰っていきました。
(家に辿り着いた途端、雀が腹を下したことは云うまでもなく…)


そんなことを知らないじいさんは、ようやく目を覚ましてぼんやりとしていると。
ばあさんが帰宅しました。
やれ、しまったわい。ばあさんが帰ってきてしもうたわ。

じいさんは、ばあさんに頼まれた仕事が終わっていないのを思い出し、オロオロとします。
「や、やれ、おかえり」
緊張しながらばあさんに対峙したじいさんでしたが。

けれど、ばあさんは怒るところか、
「おやおや、おじいさん。ごくろうさまでした」
じいさんをねぎらうではないですか。

じいさんはなぜねぎらわれるのかわからず驚きました。
墓穴を掘りたくないじいさんは、何も云わず、黙ってばあさんの言葉を聞くことにしました。

「糊が足りなかったのですかね。残りの張り替えはまた今度にしましょうか」
ばあさんのその言葉に、じいさんは糊の入った器が空になっているのに気付きました。
おや? いつの間にか糊が無くなっておる。不思議なことがあるもんじゃ。

じいさんは知らない内に無くなった糊のおかげで、ばあさんにきちんと仕事をしたと思われ、感謝され。
ばあさんがじいさんへのお土産にと持って帰ってきた美味しいお茶を飲みました。
その上、じいさんが頑張ってくれたと云って、ばあさんはいつも以上に腕によりをかけ、美味しい夕ご飯を作りました。

「なぜかしらんが、役得じゃわい」
じいさんはニンマリしながら、糊を持ち去ってくれたものに内心で感謝しておりました。
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