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かごめ11

囲まれ続けると、段々精神もおかしくなるというものだ。
あぁ、思い出したよ。
だから私はフイをついて、この場所から逃げたんだ。
完璧、フライング。
そうしてまた、囲い戻された。
私は暗い世界の中に、戻された。
次の順番は、三日月の口をもったワタシだった?
いや違う。
その子も逃げ出したクチだ。
いつかワタシは囲い戻されるんだろう。


私はこうやってワタシに囲まれて、私の本音を知った。
あの世界からも出て行きたかった。
憎らしくて仕方が無かった。
世の中すべてに未練なんてなかった。
けれど。
こんな場所で死を迎えるのが怖かった。
あの世界で私以外のワタシが私のふりをして、何かをするのが怖かった。
今まで積み上げてきた信用信頼、そんなものを壊されるようで恐ろしかった。
だから、この世界もあの世界も、潰してから、私は存在を消したかった。

遠くに見える、三日月の口をしたワタシ。
私と交換したワタシ。
外見が何もかも、私でなければ。
まだこんな風には思いもしなかっただろうな。



そう、私はワタシに囲まれていた。
囲んでいたのは、ワタシの本音たち。
汚い部分。
ずっと騙して出さなかった部分。
鬼である主人格の私が押さえつけていた人格。
この子がこの輪の中心に入ったら?
私の代わりに、この子が入ったら?

向こう側へ行けずとも、このくるくると回る囲いに入れたら。
私はどう変化するだろう?

けれども私はずっと、この囲いから逃げることは、出来ないのだろうな。
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