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かごめ6

『い、いがいと、全身、運動、に、なる、のね』
……四つんばいが恥ずかしい恰好と思ってごめん。
誰に謝るでもなし、私は一人呟いていてみた。

ぜーはー、云いながら、どうにか前に進んでいたけれど。
膝、いてーーーっての!
手首、いてーーーわ!
もー、ムリ。

結局、そんな苦労して行ったのに。
動いた先に何があるわけでもなく。

これってがっくり感、半端ないよね……。

見間違いだったのか。見当違いの方向に進んでいたのか。
オアシスを見つけた! みたいな願望を勝手に脳が反映させたのか。
それとも星を見るように、まだまだ遠くにあるのか。

……どうでもいい。
辿り着かないのでありゃ、おんなじだ。

ついぞ、全身が動かなくなり、私はその場にとどまることを決めた。
ふぅ。
地面と思える床を背に、大の字に寝転んだ。

襲われたら一瞬で終わりだな。

そんな不毛なことを考えつつも。
そもそもどうしてこんな場所にいるんだ?
という疑問は頭の中に留まっている。
これは夢?
まだ寝ぼけているのか?

わからなきゃ、考えてみりゃいいんだ。

単純な疑問の答えとなる出来事を思い返してみる。

いつものように、何も考えないで起きて。
支度をしようと鏡を見たんだよね。
そうして。
ううーん。
気付いた時には、ここに、いた?

馬鹿か。己は小っちゃい子供か? 違うだろ。
考えろ、考えろ。

両手で両の頬を叩いて、みたら。
あぁ!
ふいに手の感触を思い出した。
そういや、手首を?
何かに思いきり手を引っ張られた。
そうそう。たしかにそうだ。
そうして、何か、呟かれた。

『ワタシが主役になれるのよ』
さも、嬉しそうに。
ってちゃうわ!

思い出したはいいけれど、そんなこと、起こり得るの?
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