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かごめ3

「は、は。ようやくあたしは自由を手に入れた!」

今まで私がいた場所で、誰かが叫んでいる。
アレは、誰?
両手を上げて、喜んでいる。
私が朝やってたみたいな、両手を握ったり離したりしている。
私は茫然としたまま。
状況を理解出来ずに、その光景を眺めていた。

「まだなじまないけれど、それも時間の問題よね」
あはははは! もう、誰にも渡さないわ。
大切な、か・ら・だ、だものね。どれだけ長い間待ったことか!
鏡を背にしたそいつの、そんな声だけが耳に入ってくる。
そうして、そいつは、その場からいなくなってしまった。

そいつが見えなくなった瞬間。
ブレーカーが落ちたように、一気に私の周りから光が消え失せた。

『きゃーーーー!』
いきなりの暗転に、私はその場にしゃがみこみ、闇に震えるしか出来なかった。
いったい何が起きたの?
いったい、ここはどこ?

頭で考えても、目を開けるのが怖かった。
開けても開けなくても、一緒なのに。
それでも、目を開けることが出来なかった。
認めたくなかったから。
今の私が置かれた状況を、考えたくもなかったから。

私が今いる場所。
耳を澄ませてみても、なんにも聞こえない。
多分、そこには何もない。
ただの暗闇しかない。
きっと、そう。
ただの暗闇だけであるなら、まだ、安心出来る。
なのに……。

――暗闇は魔物を生む。
何でこういう時って、昔読んだその手の話しを思い出したがるもんなんだろう?!
そうして、どうして、そっちを自然に想像しちゃうんだろう!!!

そんな私が嫌になる。
私はいっそう身を縮こませ、自らを守るように両手で私自身を抱え込んだ。

これが夢なら、早く覚めてください。
そう、祈りながら。
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