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かごめ1

か~こめ♪ かこめ♪
(ここは?
ふと気づくと、暗闇の中。
私は膝を抱えてしゃがんで座っている)

か~ごの♪ な~かの♪ とーりぃは♪
(あぁ、そうか。私が鬼なんだ。
なぜか自然に理解し、私は曲に合わせてリズムを取っていた)

い~つ♪ い~つ♪ でーやぁる♪
(私の周りをぐるぐると、楽しそうに回る子たち。
鬼の私を閉じ込められて、嬉しそう。
何だか仲間外れになったような気分になる。
鬼の私は、ここから動けなくて行き場を失っている。
動けない。だから縮こまるしかない)

夜明けの、晩に♪
(輪がどんどんと、私を攻めるように迫ってくる。
私は怖くなり、体をギュッと抱え込んで身を守ろうとした。
そんな子等の行動に、どうしても、顔を上げることが出来ないでいる。
どうして怖い、なんて思うんだろう?)

つーると♪ かーめが♪ すーべった♪
(輪は少しずつ大きくなり、圧迫感が消えてほっとする、のも束の間)

後ろの正面、だぁれ?
(歌が止まり、回っていた子も止まり。
じっと私の言葉を待っている、ように感じる。
再度、無言の圧力がのしかかってくる。
鬼って、こんな風に迫害されないといけないものなの?
そもそも後ろにいる子の名前を答えたら、どうなるの?
その子が今度はこの場所に入ってこの恐怖を味わうの?
私は答えることが出来ず、やっちゃいけないことをした。
答える前に、私は振り向いたのだ。
そうして、私は瞬間、固まった。
そこには髪の長い子がいた。
目は長い髪に隠されていたけれど、なぜかその目をはっきりと見て取れた。
私と視線が合うと、さも嬉しそうに、その子はにやりと笑った。
見下されたような、見降ろされたような。
けれど、綺麗な口元で、目が逸らせない。
なんとも云えない違和感。
私はそんな子を見ていたくなくて、周りの子たちに目をやった。
同じようないでたちではあったけれど、その子とは、
口元、顔の表情が微妙に違っていた)


にやり、と悪意の笑みを浮かべたその子は。
ゆっくりと私を追いやって、私のいた場所に、さも当然のように収まった。
まるで、その場がその子がいる本当の場所のように。
まるで違和感が無かった。
皆に囲まれているのに、何でか誇らしげに見える。

追い出された私は、一瞬立ち尽くした。
けれど。
その子がいた両隣の子等が私の手を掴み、その子が居た場所に私を収めてくれる。
私はその手に、なぜか安堵と不安を感じながら、くるくる回る輪の一部となっていった。

歌が始まり、その子が鬼のまま、歌は続いていく。
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