スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dish 4

いきなり指名を受けたナイフはびっくりします。
いつもその皿におどされているナイフは、びくびくしながらも、正直に答えます。

“えぇ!? 私の力では無理ですって!
私がいつもあなたを刺しているのは、人の力があってこそ、なんですから”
もうこれ以上は勘弁してくださいよぉ…。

水の中にいても泣き崩れそうになるナイフに向かい、皿は要求を云い続けます。
“無理でもいいからやれ!”

そんな皿の願いが叶ったのか。
そのナイフが水中から救い上げられ、一気に落下しました。
カッシャン……。

小さい音が、水の中に響き渡ります。

「やっべ……」
食器を洗っていた下働きが、皿の上にナイフを落としたのです。

“う、げぇ……。いってーーな、お前。本当にやりやがったな!”
“え? そ、そんなぁ。やれって云ったり、やったらやったで……”
理不尽な怒りを向けられたナイフは、もう半泣き状態でした。

本気では怒っていない皿でしたが、痛みはやはり堪えたのです。
“まぁよし。いい具合にヒビが入った。これで俺の役目は終わるだろう”
今日の終わりには、俺様もあっちの棚に移動だな。
ふふふ。

内心、にやけが止まらない皿の思惑とは裏腹に。
その願いはあっさりと叶えられずにおりました。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。