FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dish 1

dish(皿)には、「雑談(おしゃべり)」という意味合いもあるんですね~。





“あ、あっち!!! 今度は何が乗ったんだ?!”
体に感じる熱と、ぬるぬるとした感触。
身もだえするほどの嫌悪感が瞬時に襲ってくる。

“痛い! 熱い! 冷たい! 気持ち悪い!! もう我慢ならん!
毎日毎日飽きもせず、俺様の上に何を乗っけてんだ!“

ゼーハーと一気にまくしたて、興奮して叫んだところで虚しいだけ。
ここには誰も、俺に賛同する奴はいないのだから。
それがあまりに情けなく、毎日一人ごちてみるが、どうにも状況は変わらない。

時々、俺のそんな怒りに余計な突っ込みを注ぐ奴もいる。
しかし返る言葉はほとんどいつも同じだ。

“あー無駄だって、どうしょうもないって、俺だってこんなだし”
体の上に乗せたものを見せながら、諦めの言葉だけを寄越してくる。

まぁ、そんな奴らの中にも、変わった連中も居るのだが……。

“えぇ!? この熱さ、冷たさ、肌触り。何をとっても一級品! 最高じゃないのぉ~。
このよさがわからないアナタは。そうね。
きっと不感症! その若さで、可哀想に……“
よよよ。と、しなをつくり、芝居がかった泣きまねをする奴や。

“あら、違うわ。おねーさま。彼はまだ若いから仕方の無い事なのよ”
ぽっと、白い肌を恥じらうように、体に感じる熱を味わいながら話しに加わる、
一部、変態気味な奴等に。
……俺は憐れられていたりもしている。

“そうよねぇ、お可哀想に。でも安心なさい、きっとその内に…”
次に出る言葉の予測がつくだけに、俺はさっさとその声を遮った。

“お前等のどーでもいい、悪趣味に、俺を巻き込むな!”
そんな反論に意味が無いことを知っている。
けれど云わずにはいられない。

“だったらアナタも、私たちの趣味には文句は云わないことよ。うふん”
そいつらが古参の分、俺は軽くあしらわれているという感が否めない。
俺はまだそいつらの云うようにはガキなのだろう。



確かに俺は若い。けれど、大半は俺と同じ思いをしているはずなんだ。
こんな場から逃げ出したい、そう願っているはずだ。
なのに達観した仲間たちは、じっくりと汗水たらしながら毎日我慢している。
そんな姿を見ると、俺はどうしょうもなくやりきれなくなる。

どうにかして、この体の上のもんをどかしてやりたい!
俺は楽になりたいんだよ!

“はぁ……”
とはいえ、動けぬ我が身。溜息しかつけない。
怒りを身に打ち震えるしか出来ない自分が恨めしい!

俺が内に秘めたる大いなる怒りを持っているとは知らない奴等は、
いつもの通り俺様の体をもてあそんでいやがる!それが一番、腹が立つ!

みてろよ、いつか復讐してやるからな!
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。