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王妃と鏡2

『や、やめて~!!!』(王妃の鏡)
『鏡殺し! 人でなし! ろくでなし!』(鏡A)
『そ。そうそう、王妃は綺麗だよ。白雪の次に』(鏡B)
『って、お前ら、火に油そそぐんじゃないよ!!』(王妃の鏡)
『や、やめてあげてよ!!』(鏡D)
ぜーはー。ぜーはー。
動けない鏡は必死に王妃に向かい、口々に声を上げます。

王妃は椅子を胸の所まで持ちあげたはいいけれど。
その椅子がかなり重かったようで、腰にきてしまいました。
ドスン。
王妃は椅子を下ろし、腰も下ろし、その場にへたり込んでしまいました。

『王妃。年には抗えないよ。
どうせなら綺麗なおばあちゃん目指しゃいいじゃん』(鏡C)
『そうそう、それだったら、この世界で一番綺麗なおばあちゃんだよ』(鏡B)
『そうだよ、鏡ネットワークで見たって、こんな美しいおばあちゃんいないよ』(鏡A)
「……わらわはまだ、ばばぁじゃないわ!」
キッ、っと王妃は自分の鏡を睨みあげると。

『そうだよね。王妃は小さい頃からずっと綺麗だったもんね』(王妃の鏡)
しみじみと鏡は云いました。
『こんな僕を、王妃はお嫁入り道具として持ってきてくれたんだもんね』(王妃の鏡)
「わらわはこの鏡が大好きだったのじゃ。
我が身を一番綺麗に映してくれるお前が。なのに……」
へたり込みながら、王妃は小さい子のようにさめざめと泣きだしました。
「お前まで、わらわをばかにしおってからに…」
『王妃、泣かないでよ。僕もちょっと云い過ぎた』(王妃の鏡)
鏡たちは自分達の言葉にこれだけ反応する王妃の可愛らしい一面を見て、
オロオロとし始めました。
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コメント

No title

続き、楽しみにしています(^^)

ありがとうございます(^^)

笑い取れるように、頑張ります

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